インタビュー

服飾資材を追求し続け、繊維業として南船場で光輝き続けます!

増見哲さんは久宝寺町でいつ頃から事業をされているのでしょう?

戦前、糸屋さんへ丁稚奉公にでていた初代が、戦後になってここ南船場の道端でボタンを売り始め、昭和14年に創業しました。
会社の住所は久宝寺町ではないのですが、30年程前までは久宝寺も含めて船場一帯が日本で一番大きな問屋街でして、当時初代が卸連盟に入りたくて自らお願いしに行った、という経緯もあって、久宝寺町との関わりができました。

おかげさまで現在も変わらずボタンやファスナーを始めとした服飾資材や繊維製品を販売させていただいています。
最近では自社の製品部で割烹着やエプロンも作っています。

最近の販路の傾向はどうでしょうか?

日本国内はもちろんのこと、資材についてはASEAN向けにも多く出荷しています。
あちらでは縫製はできるけれど材料はまだまだ作れない状況です。
日本で材料を作って送り、海外から製品になって帰ってくる。
「Made in ◯◯」と書いてあっても、ボタンやファスナーは弊社の商品ということもありますよ。

とくに弊社では手芸店にはない、面白いボタンやファスナーを沢山開発しています。
定番ではない、プロが使うための攻めたデザインで重宝してもらっています。
アパレルさんから直接オーダーをいただくこともあります。

もっと会社のこと、教えてください。

弊社発行の『おおきに通信』をぜひ見て下さい!
この『おおきに通信』は「顔を合わせて仕事をする」ことを目的にして営業マンがあいさつ回りの時に使うツールです。
ボタンの製造工程や、素材の特性など、知っておくといつか役立つかもしれない内容を惜しみなく特集しています。
花見やバーベキュー、社員旅行やマラソン大会など、昔ながらの社内行事も大切にしているので、その様子が伝わるように裏表紙に載せてお届けしています。
メルマガでもいいけれど、敢えて紙で発行しています。

社員の成人式を祝ってみたり、社内試験をやってみたり。
私自身が寅年生まれの上に阪神ファンだから、トラのキャラクター「とら哲」を作ってみたり。
やってることはベッタベタだと思います。
でも、それが良いと思ってやっています。
Webサイトを充実させたり、目新しいことを開拓したりと時代に沿った新たな挑戦もし続けていますが、昔の良いところも続けていくことが大事。
直ぐに結果が出なくとも、船場商人としても、小さな成功を積み重ねて従業員の千成瓢箪(※)を作ろうとしています。
※千成瓢箪:豊臣秀吉が戦に勝つ度に馬印の瓢箪を増やしたという逸話から、小さな成功を積み重ねて千の瓢箪を成すという意。増見哲株式会社では、ロゴマークのモチーフに取り入れられています。

一般的に新入社員の入社の動機は「絶対にこの会社に入りたい!」ではなく「まーここらへんで 別にええかなー」という気持ちが99%だと思います。
けれど折角何かの縁で出会ったのですから、
「この会社に入って良かった!」
「仕事にやりがいを感じる!」
と心の底から思って欲しい。
だからこそ最初からド真剣な姿勢で迎えて、いかに楽しくさせるかを考えています。

そんな会社です。
そういうことも、この『おおきに通信』で発信しています。
今では『おおきに通信』を楽しみにしてくださっているお客さんも多いですし、「とら哲に彼女はいる?」「そのうち結婚したりするの?」と、とら哲の人気もじわじわと広がっています。

今後の夢を教えて下さい!

服飾資材を追求し続け、繊維業として南船場で光輝き続けます!
ほんの数十年前まで、会社の前の道路は大渋滞が起こるほど南船場は栄えていました。
けれど今は、国内縫製が減ったことをはじめとした、様々な要因で町が急激に衰退しています。
それでも弊社は、船場の会社らしく昔ながらの良いところを活かしつつ、さらに新しいことにも積極的にチャレンジをし続けていきます。

業界ナンバーワンは目標ではなく通過点。
沢山の人を雇用して社会貢献できるようになるのが夢です。
弊社が南船場にあるから、この近くでアパレルするわ!ってなってもらえると最高ですね!

増見哲㈱
中央区博労町 3-2-14
Google MAP仕入達人加盟商社
電話番号
06-6252-2935
FAX番号
06-6252-6021
Webサイト
公式サイトへ
<服飾・繊維資材の卸売、ホームウェアの企画、販売>レース,ボタン,ファスナー,ゴム,裏地,芯地,エプロン,ホームウェア,割烹着

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