秋の風物詩、船場まつりも第7回をむかえ、10月2日(金)卸連盟会館を会場に
「伝えていきたい船場の思い出」と題して、講演会が開催されました。
はじめに、前愛珠幼稚園 園長 松村紀代子氏のご講演がありました。
「船場における幼稚園のはじまり~愛珠幼稚園を中心に~」
船場地区では、明治時代からすでに幼児教育の大切さへの意識が高く
船場商人たちが資財を投じて幼稚園を設立し、幾多の困難を乗り越えて存続してきたことなど
貴重な映像と共に見ることができました。
平成19年、幼稚園の園舎としては日本ではじめて国の重要文化財の指定を受け、現在は耐震工事の最中とのこと。
近代日本の歴史的施設とその理念が、将来にも引き継がれていくことに誇らしい思いがしました。
次に、船場大阪を語る会会長で、四天王寺大学名誉教授の 三島佑一氏による
「船場を語る」ご講演では、道修町の薬問屋で生まれ育ったご自身の思い出をうかがいました。
船場のお店の日常が次々と語られ、まるでドラマのシーンでもあるかのように生き生きと感じることができました。
ご年配であろう参加者の中には何度も大きくうなずく方もあって、ご自身の思い出と重ね合わせているようす。
船場には驚くほど貴重な近代日本の足跡があり、今も引き継がれていることをあらためて知りました。
平日の昼間とあって参加者はご年配の方が中心でありました。
次の機会には、先人たちの貴重なお話を、若い世代の人たちにもぜひ聞いて欲しいとつくづく感じました。
企画運営された船場まつり実行委員の方々、浪華地域活動協議会と連合振興町会のみなさま
たいへんお疲れ様でございました。
おおきに ありがとうございました。