1970年に大阪吹田市で開催されたEXPO’70。久宝寺町でも「万博協賛セール」としてサービス券が倍額進呈されたり等盛り上がっていました。冊子内でも「太陽の塔」をモチーフとした広告が掲載されるなど、当時の町の様子が伺えます。
五月といえば、レジャーシーズンもたけなわ家族づれ、グループ、そして恋人同士で、新緑を求めてピクニックにドライブに、出かける人が多くなる月です。
大阪久宝寺町卸連盟では、折からの万国博覧会を記念して、万博協賛セールを行います。
サービス券を、倍額進呈し、お仕入れの皆さまに喜んでいただけるよう、品物も豊富に取り揃えました。どうか、この機会をお見逃しなくお越しくださいますよう。
五月は思いきってカラフルな商品で顧客をひきつけヤングコーナー、家族づれコーナーというようなPOPをつけ「ピクニックのための......」「カッコよくドライブのための......」とかいうテーマで売り出しを試みてみてはどうでしょうか。
また子供の日をふくめたゴールデンウィークの連休は、子供たちが王様になります。
まいにちいそがしく、帰りの遅いパパもこのときばかりは、日ごろの“罪ほろぼし”をかねて、坊やのお供で遊園地におでかけ。
そこで写された写真はパパの腕前の見せどころであるとともに、坊やを可愛いいタレントに仕立てます。
この楽しいカラー写真のコンテストをしてはどうでしょうか。
これなら童画の書けない低年令の坊やも参加できますし、親しい近所の人々の写真を見るためにも店頭にワンサとお客の集まるのは確実ですね。
写真屋さんとタイアップするとか靴屋さんなどの関連商品を扱うお店で、共同して行うなど、経費をやすくして効果をあげる方法があります。
また五月といえば――さつき――暦の上ではいざ知らず、商いの上では、もう夏ものの最盛期です。
ディスプレーの中心的な色は、明るい緑の濃淡、さわやかな初夏のムードを、白のストライプでアクセントをつけ、濃淡のコントラストで表現しましょう。
また緑のイメージは、初夏のイメージ、青年のイメージ、力強い生命力のイメージでもあります。
とにかく五月というものは、店内店外ともにほこりっぽくなる季節だから気をつけたいものです。清潔さもむろんポイントのひとつです。
商品陳列は、ボリューム陳列。より少い商品で、より多く見せる演出が大切です。
この商品陳列は、重点陳列をすることが肝心です。
売れる商品をなるべく広い場所、よく売れる場所に設定することが大切。またとくに五月の前半は見やすいさわりやすい、オープンディスプレーを積極的にやりましょう。
陳列の補助具としては、植物ではカーネーション、藤の花、百合、ぼたん、つつじ、わすれな草、バラなど。青果では、いちご、えんどう、たけのこなど。
POP広告は、衝動買いを促す広告……五月はどこでも例外なく、こどもの日、母の日などを大々的にとりあげるので、よほど独創的なキャッチフレーズを打ち出さないと効果があがりません。
POPはこどもの日、母の日のほかに、レジャー、雨の日のおしゃれなどをねらったものをとりあげるのがよろしいでしょう。
とくに五月のディスプレーで忘れてはならないものが鯉のぼりでしょう。関西地方などは一カ月おくれだから五月一杯は大丈夫です。
サービス券は、従来から皆さまに親しんでいただいております。
大阪久宝寺町卸連盟といたしましても、より皆さまに喜んでいただくために、なんとか、サービス券の充実を計りたいと考えてまいりました。
従来は、卸連盟事務所か、卸連盟の指定食堂で、取り扱っておりましたが、先月から、お客さまのご要望に応えて、そごう百貨店、松坂屋百貨店で、五十枚貼付けの台紙一枚で商品お取替え券(百円券五枚つづり一冊)とお引換えいただけるようになりました。
この商品お取替え券で、そごう百貨店、松坂屋で現金同様の買い物ができます。
来年の一月まで有効ですので、その間に十分ご利用くださいませ。
●大阪心斎橋そごう百貨店のサーピス券受付けは、地下二階外商部お得意さま係 定休日 木曜日
●天満橋松坂屋百貨店のサービス券受付けは、4階ギフトセンター 定休日 月曜日
なお次のことにご注意ください。
(1) 不足分は現金で追加してください。
(2) 現金によるつり銭は受けとれません。
(3) 本券は現金との交換はできません。
(4)商品は現金では返品できません。
(5) 商品券類、たばこ、地金類、郵送料金、写真室、旅行相談所、松坂屋の食堂喫茶などでは通用しません。
なおお問い合せは O六(262) 三四五一
大阪久宝寺町卸連盟事務局まで
大阪久宝新報 第50号
発行日:昭和45年5月1日発行
特集:
万博協賛セール 5月6(水)7(木) 8(金)
サービス券倍額進呈